1月、2月の就活振り返り①

 1月、2月の就活について振り返ってみる。とりあえず一週間前に書いて保存した文章から。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 1月は流されるように説明会に行って、流されるようにエントリーを繰り返した。そして1月末から2月前半にかけて怒涛のESラッシュが相次ぐ。もともとエントリー数もそこまで多くなかったから、ESを書ききることも少し頑張ればできたはずだ。

 

 しかし、まったく筆が進まなかった。締め切り直前までやる気が出ないのは昔からだからしょうがないにしても、ギリギリになってもやる気が出ない、書くことが思いつかない。都市圏だから一日前でも大丈夫、速達だから大丈夫、と先延ばしの言い訳を考えるるだけで、結局多くのESを出すことができなかった。

 最終的には連日の寒さで熱を出してしまい頭を動かすことすらできない日が一週間近く続いた。一番締め切りが重なっていた一週間は、結局何もせずに終わった。けれどあまり後悔はしていない。もしかしたらESを書きたくないという思いが体に現れたのではとすら思う。無意識に拒否していた行為に対して身体が言い訳を作ってくれたというか。

 

 ESを書けば書くほど、自分が何故この企業を受けようとしているのかわからなくなった。企業が望む人材、望む回答を考えているうちに自分が何をしたいのかわからなくなっていく。

 そんな時にバイト先の上司にもらったのが「ESなんて全部同じでいいんだよ。自分が仕事をするときに譲れないことを3つだけ決めてそれに沿って書くだけ。面接対策もしなくていい。譲れないことさえ決まってればあとは勝手に向こうから質問してくれる」という言葉。

 

 この言葉を聞いて心のモヤモヤが少し晴れた気がした。最近は、目の前の作業に追われて「自分がどう働きたいか」「どう生きたいか」という軸があやふやになっていた。企業に合わせた答えばかり考えて自分がどうしたいのかが分からなくなっていた。周囲の声や空気に飲まれるうちに、就活前には譲りたくないと思っていたことすらおろそかになっている。

 もちろん、じゃあ自分の軸を大切にすれば内定が決まるのかというとそんなことはないのだろう。バイト先の上司はたまたまそれでうまくいったからと言って自分も成功するとは限らない。だからこそ多くの人は苦しんでいるのだし、テクニック偏重で成功している人だって多くいるはずだ。

 

 きっと「本当にできる就活性」はこの本音と建前をうまく組み合わせる、もしくは使い分けることで成功しているんだろう。けれど自分にはそんな技量も熱意もあるとは思えない。もう一度自分を見つめ直すのもきっと悪くないはずだ。