2014-01-01から1年間の記事一覧

求める事の過程と到達点についてのメモ

求めずにはいられないから傷つくが、それでも求めずにはいられない。だから他人について知りたければ、その人が求めるものが何かを知ればいい。ジャック・ラカン『精神分析の四基本概念』には欲動についてこう書いてある。 欲動の2つの目標について検討しま…

一つの生き方として 村上春樹『風の歌を聴け』

生き方の一つのモデルについて雑記。僕にはこれが一つの理想に思える。 村上春樹の処女作『風の歌を聴け』は十二月の湖畔を吹く風のようにドライで、束の間であるのに永遠のような停滞を感じさせる小説だ。この小説で村上は、良い文章についてデレク・ハート…

映画って結構「弱いつながり」になり得るのかもしれない

急遽渋谷で6時間の暇ができてしまったので映画でも見ようと思った。以前から興味があった『思い出のマーニー』(ジブリが百合!?素晴らしい!)ならいつでも見れるだろうとタカを括ってたんだけど、なんと昼の時間でもほぼ満席。そこで突発的に選んだのが、何…

一年のうち5か月は夏バテをしている僕が考える「夏バテってなんだ?」

今日は夏バテで一日中ぐったりしていた。暑さが辛いだけじゃなく、重力が3Gになったのか?ってくらいに体が重くなるのが僕の夏バテだ。変に生ぬるく、体に不釣り合いな重さになった自分の体は、お風呂の生ぬるいお湯をめいいっぱい吸い込んだタオルのように…

「耳掃除をしたくなくなる」を読んでも僕の決意は揺るがなかった話

読んだ。 これを読めば、あなたはもう耳掃除をしたいとは思わないはずだ 一言で言っちゃえば、耳かきをする必要なんてないし、そもそも耳に異物を突っ込んでも何もいいことはないとのこと。耳垢(「じこう」と読むらしい!)には耳を保護する役割があるし、…

「頭の良さ」を勘違いすると結構イタいやつになるかもよ?という話

僕の周り、そして僕自身がよく言ってしまう悪口に、 「あいつって、言うほど頭良くないよな」 というものがある。 皆さんも使ったことはないだろうか? この言葉はたいてい自分より高い評価を得ているものに向けられるものであり、まあどう考えても嫉妬の言…

生きるというのはただリソースの割き方を覚えることだ -『羊をめぐる冒険』 村上春樹著 感想

馴れとはリソースの割き方を覚えること 人は馴れることで、適切なリソースの割き方を覚える。英語の期末テストだって、パワーポイントの作り方だって、洗濯物の干し方だって、みんなそうだ。物事が上達するというのは、すなわちリソースの割き方に無駄がなく…

何より大事なのは精神的安定なのにそれを優先したら叩かれる

僕は昨年から学生の身分で一人暮らしをしている。実家でも通学上は何の不都合もなかったため、多くの人になぜ一人暮らしを始めたのか尋ねられるが、大体の場合は「自立する力、社会経験を身に着けるため」と答えている。これも嘘ではないのだけれど、一番の…

スケジュール帳から見る人の性格と寂しさの処理

世の中には二種類の人間がいる。 スケジュール帳を埋めるのが大好きな人間と、真っ白なスケジュール帳が大好きな人間だ。もちろん僕は後者の人間だ。仕事などの強制的な予定はもちろん、遊びの予定だとしても先の予定がぎっしり詰まっている手帳を見るとげん…

決断するときの二つのポイントという名の自己弁解

前回にも書いた決断の仕方について。何かを決めるというのは探究すること、考えることとは真逆の難しさがある。定められた正解、客観的な目標値がある場合とは違って自分の内面の正しさは自分にしかわからない。というか自分にも分からない。 悩めば悩むほど…

1月、2月の就活振り返り② 決断すること、諦めること

初めての面接を受けてきた。結果はまだわからないけど、とりあえず感触としては上々。こちらの人となりを知るのが目的の面接だったおかげもあって、とりあえず会話自体はスムーズにできたと思う。 結局、この2週間は前回に書いた「自分の仕事の軸」を考える…

1月、2月の就活振り返り①

1月、2月の就活について振り返ってみる。とりあえず一週間前に書いて保存した文章から。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 1月は流されるように説明会に行って、流されるようにエントリーを繰り返した。そし…

きっと100%が無理だから、伝えないといけない

伝えるということの意味についてふと考えてみる。嬉しいこと、悲しいこと、怒ったこと、僕たちは他人に自分の体験を伝えたくて仕方ない時がある。 それはいったい何のためなのだろう。起こったことを克明に話したところで事実が覆ることはない。失敗は失敗の…

「普通」に埋没することの不可能性

普通の中に埋没したかった。どこにでもいるような、何の変哲もない人間として生きたかった。そしてそのまま誰にも気づかれないで消え去りたかった。「世界ににいくらでもある花」願望だ。 特別な人、代替不可能な人になりたいという希望はそこらで語られる。…

モテる男に共通するたった一つの条件 - 飲み会はなぜ存在するのか

僕自信がモテるわけではないんだけど、何故か僕の周りにはモテる人が多い。そしてその人たちには絶対的な共通点がある。今回はそれについて書いてみたい。 まず断っておくと、「ただしイケメンに限る」ってわけでもない。カッコいい方がいいのは確かだけど、…

「成長」というチャネルが無くなったときのバランスの保ち方。

読んだ。 働くことは、どういうことか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。 この記事で言われていることは人生全体についてもあてはまるのではと思った。「成長」をよりどころにできなくなった後にどう生きればいいのか?という問題だ。 働くといってもま…