1月、2月の就活振り返り② 決断すること、諦めること

 

 初めての面接を受けてきた。結果はまだわからないけど、とりあえず感触としては上々。こちらの人となりを知るのが目的の面接だったおかげもあって、とりあえず会話自体はスムーズにできたと思う。

 

 

 結局、この2週間は前回に書いた「自分の仕事の軸」を考えることに費やした。面接対策としてこの方法はかなり有効だとは思う。主張の根幹をあらかじめ決めておけば、突飛な質問をされても答える内容の着地点をある程度きめやすいし、話がぶれることも少なくなる。

 

 

 

 ただ、この3つの軸を決めるのは本当に難しかった。というか今でもきちんと定められた気はしていない。絶対の自信を持って「好きだ」「譲れない」と言えるものなんてそうそうない。あらゆる要素はその場その場の環境で変動するし、そもそもそんな絶対のものがあるのかと考えるとわけがわからなくなる。

 

 好きなもの、譲れないものといった「絶対」を決めるのはある意味では他をあきらめる行為だ。特に今後の人生のうちのかなりの時間を占める(こんな考え方はしなくて良いと思うのだけれど)仕事についてならその決断はその他多くのものを切り捨てることになる。「安定した環境が良い」と決めれば自分から状況を変えるチャンスを切り減らすことになるし、「切磋琢磨しながら働きたい」と決めればそれに疲れた時の逃げ道を多かれ少なかれふさぐことにつながる。

 

 何かを好きだと思うこと、選ぶことは他方を選ぶチャンスを放棄することだ。どっちつかずにいる状態はすべての未来を「あり得る未来」として想像できるが、決断してしまったら放棄した選択肢は「諦めた未来」として仮想することしかできなくなる。

 

 そんなことを考えると何を決断したらいいのかわからなくなる。選択と言ってもぎゃるげのようにどこかでルートが完全に分岐するわけでもないし、何年も先の未来について正しい決断することが無理だってことも、きっとこんな選択を絶えずしながら生きなければならないこともわかってはいる。それでも一応、一定の将来を決定し、ある一定の将来を諦める岐路に立ったとされる(そして自分でもそうしようと思った)以上は、どんなルートを選ぶか決定しないといけない。

 

 

 何が言いたいのか曖昧になってきたが、要は悩みながらもある程度の決断を下したということだ。「本当にそれでいいのか?」というモヤモヤは残るし、以降はこのことについて全く考えなくていいというわけでもない。それでも一応の決断はしたし、区切りも付けた。長くなったので、どうやって決めたのかは次回に書きたい。